前回、「自分でお酒を作りたい!気を付けることは?」なんて記事を書きました。
そして僕自身も「梅酒」を自分で作ってました。実は。
結果・・・ビックリするほど簡単に、しかも市販品と変わらないくらい美味しくできちゃったのです!
ということで、今回は梅酒の作り方とか注意点(ほとんどないけどな!)をお伝えします。
梅酒の作り方
梅酒の作り方は以下のような感じになります。
- 梅を洗う
- 密閉容器に梅・氷砂糖・ホワイトリカーを入れる
- 冷暗所に保管
- 6か月くらいしたら完成!
まさかの工程が4つだけ。ちょっと簡単すぎない?
これで終わるのもアレなので、詳しく解説しますね。
材料
- 青梅・・・・・・・・1㎏
- 氷砂糖・・・・・・・0.5㎏ ~ 1.0kg
- ホワイトリカー・・・1.8ℓ
※その他、完全密閉できる瓶が必要です。
上記の分量が、梅酒の材料となります。
「計量するの面倒くさいなー」と思うかもしれませんが、実はその必要がありません。
なぜなら、計量されている状態で販売されていることがほとんどだからです。
青梅は1㎏パックで売っているのがほとんどだし、果実酒用のホワイトリカーも1.8ℓでメーカーは販売しています。
氷砂糖もだいたい1㎏のが多いです。
極端な話、買ってきたものをそのまま瓶にぶち込めばOK。
氷砂糖1㎏は結構甘くなるので、甘いのが苦手なら半分の量で大丈夫。
その場合も袋の半分の量を入れればそれで問題ないので、わざわざ計量せずとも目視で十分です。
というのも糖分が溶けるのが遅いと、アルコールが高い状態で梅が殺菌されます。
結果、梅の実が腐るということがなくなるワケです。
また糖分が早く溶けてしまうと、液体の比重が大きくなって梅の実が浮いてしまいます。
これによって梅が空気に触れてしまうので品質の低下に繋がる恐れもあります。
他にも糖分がゆっくり溶け出すことで、梅の実がしわしわになるのを防ぐ効果もあるみたいです。
氷砂糖様様ですね。
もちろん他の砂糖でも梅酒は作れないわけではありません。
ネットで探せば、そういうレシピはいくらでもありますしね。
ただ、初めて作る場合は失敗のないように氷砂糖を使うのがベストであるの間違いないでしょう。
日本国内では梅酒などのリキュールを仕込む際に、アルコール20度未満の酒類を使用することは「酒税法」により認められていません。
また、アルコール20度以上で仕込んだとしても、消費は「自家消費」に限ります。
販売したり、お店で提供することは禁止なので気を付けてください。
その他、酒造に関しての禁止事項は「こちらのページ」にまとめておいたので参考にしてください。
容器に関しては、完全密閉されるタイプなら何でもいいです。
ただ、長い期間置いておくことを考えると、パッキンのついた瓶が一番適しているでしょう。
容量もレシピ通りに作るなら4ℓあれば十分。
僕は↓のやつを使いました。高くないしデザインもシンプルで良し。
梅を洗う
購入した梅を清潔にするために、水道水で洗います。
特別に気を付けることはないです。
その後、水気を切れば準備OK。
あとは漬けるだけです。
水切りのときに布巾でしっかり水気をとる方もいるみたいですが、僕はザルにあげて少し放置するだけにしてます。
だってすぐに35度もあるアルコールに漬けるんです。そこまで神経質に水分をとる必要なんてないでしょう?
当然僕もやってません。ほとんど味に変化がないからです。面倒なのに。
さらに言えば、市販の梅酒でヘタ取りしてるメーカーはほとんどありません。労力に対しての効果がないからです。
梅・氷砂糖・ホワイトリカーを瓶に入れる
あとは材料を瓶の中にぶち込めば、あとは漬け込むだけです。
以上!
・・・一応今回、ホワイトリカーのパッケージ横に書いてあった「梅・氷砂糖・ホワイトリカーの順に入れる」をそのまま実践しましたが、別にそこまで意識する必要はないかと思います。
この順番に入れると、氷砂糖が重しとなって梅が浮かなくなりホワイトリカーで殺菌されるという事になるんでしょう。
ですが、どうせ翌日には氷砂糖は一番下に沈んでいるので意味があんまないです。
そもそもホワイトリカー内では比重で梅は沈むので、それならいっそ最初に氷砂糖を最初に入れた方が良い気も・・・?
これがもし「溶けやすい上白糖」だったら色々と考える必要はありますが、氷砂糖を使ってる以上はそこまで気にすることはないでしょう。
ホワイトリカーのような高いアルコール度数であれば、雑菌による汚染のリスクは限りなくゼロに近いからです。しかしホワイトリカーではなく、20度程度の低いアルコール度数の酒に漬け込むのであれば、消毒する効果は高いでしょう。
熱湯消毒する場合は高温で瓶が割れないよう注意。
冷暗所で保管
瓶に材料を入れたら、あとはそれを寝かせます。
だいたい漬け込んでから3か月で飲めるように、6か月で梅の実も食べれるようになるといいます。
そして1年以上寝かせることで、より深い味わいになるとか・・・・
正直そこまで待てないので、僕は半年たったら飲みますが。
余裕があれば梅酒を二つ作って、一つは半年後、もう一つは1年後・・・としても面白いと思います。
とりあえず、いつ漬け込み始めたのか付箋を貼って、ついでに完成の日にちもメモメモ。ピカピカ。
漬け込んで1日後の様子。氷砂糖は完全に底に落ちて、比重の関係で梅は中層を漂ってます。
2か月後の様子。梅の成分が出ている上層と、いまだに溶け切ってない氷砂糖のある底面の二層になってました。
底の方の梅が萎んでる!糖分が多いから?
どうやら「漬けたらほったらかし」というのは良くなくて、定期的に混ぜてあげた方が良いみたいです。
この時は木べらで混ぜたけど、瓶を揺らしたり上下して混ぜてもいいと思います。
完成
仕込んでから半年・・・この瞬間を待ちわびたぞッ!ジョジョー!
いや、本当は半年と半月後だけど。ついこの前まで存在忘れてました・・・。
なお写真はスマホのライトを後ろから当てているだけです。完成しても梅酒が光ることはないので悪しからず。
本当はこんな感じです。綺麗な琥珀色に仕上がりました。
お疲れさまでした。後は好きなように飲むだけです。乾杯!
梅酒の楽しみ方
ということで、梅酒が完成しました!
しかも大量に!
4ℓビンにいっぱい入ってるわけですから、消費しがいがあります。
定番のオン・ザ・ロックやソーダ割りも良いですが、完成の時期は冬なのでお湯割りも美味しいです。
あとはゼリーにしたり、アイスクリームにかけたりなど使い方は様々・・・。
梅酒といえばのチョーヤのホームページには梅酒をつかったレシピが沢山紹介されてます。
更にはチョーヤさん。こんな本も出してたりします。
kindle unlimitedの対象だったので、会員はタダで読めちゃいます。
僕も読んでみましたが、ドリンクやデザートはもちろん、和食や洋食などのレシピも充実しています。
なんとその数50以上。梅酒風味のピリ辛まぐろユッケ丼とかどんな味なんだ・・・。
それと何気にコラムも充実してます。海外では梅酒の事を「CHOYA」と呼んでるという衝撃の情報があったりします。
梅酒を専門に扱った本なんてそうそうないですから、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
ということでまとめです。
自家製の梅酒、とても簡単に美味しく作れると分かっていただけたかと思います。
完成まで時間がかかるのはネックですが、それだけの価値はあるのは間違いないです。
ぜひ青梅が出回る季節に、梅酒を仕込んでみてはいかがでしょうか?
さっき「完成まで時間がかかるのはネックですが、それだけの価値はあるのは間違いないです。」なんて言いました。
でも、たぶん梅酒が一番飲みたくなるのは「仕込んだその日」だと思うんですよ。
その気持ちを半年もお預けにされるのは、なかなか酷なことじゃないですか。ねぇ。
なんで、待ちきれないので食べてみました。
青梅を。生で。
感想:
凄くプラムっぽい味なんだけど、全く甘くないし渋い。
・・・一言でいえばマズい!
きっと他の人も同じこと思ってるんだろうなぁと思ってネットを調べたら、こんなページが。
梅の種や果肉には、種を守るため「青酸配糖体」という、糖と青酸が結合した物質がある。青酸は、人間の体内に入ると呼吸困難や目まいなど深刻な影響を与えるんだ。
ヒェッ!?
上記サイトによると生の青梅を成人なら300個、子供なら100個食べないと深刻な影響はないそうです。
残念ながら、僕自身も症状が何も出ませんでした。
※ご自身で青梅を食べて健康を害しても、当サイトは一切の責任を取りませんのでご了承ください。