今回は「酸味のあるコーヒーが飲めない!」シリーズ3です。
ちなみにシリーズ1と2は下の記事です。
今回の記事の題名は、なんかクイズっぽい感じになってますが・・・
どうやら〇〇〇〇〇というものでコーヒーを淹れると、酸味が減ってまろやかになるそうですよ。へーすごいですね。
で、〇〇〇〇〇に入るものですが・・・
もちろん難しいものではありません!
手に入りにくかったり、高価なものでもありません!
これはただの裏技なのですから・・・。
ですが、ハッキリと違いが分かるほど効果は高いです!
更に!応用すれば「酸味をゼロにする」抽出法も!
記事の最後の方に書いてあるので、ぜひ見てください。
〇〇〇〇〇の正解はCMの後で!
Contents
正解は・・・?
じゃん!これでした!
アルカリ水!
正解しても商品はありませんが、当たった人はおめでとうございます。(実はこのページのアドレスに答えありました。皆には内緒だよ。)
要は高いアルカリ性の水でコーヒー淹れろってことですね。
アルカリ水とか言われても聞きなれない人もいるかもですが、安心してください。普通にスーパーとかで買えます。
なんなら写真の「キリン アルカリイオンの水」なんか、Amazonで一番安くて売れてるミネラルウォーターだったりします。
なぜアルカリ性の水で抽出すると、酸味が減ってまろやかな味になるのか・・・
次の項目で、実験を踏まえながら説明していきます。
劣化が原因による酸味は単純にえぐいので、どう処理しても不味いです。
アルカリ水を使ってもどうしようもありません。あきらめましょう。
アルカリ性のミネラルウォーターで抽出してみた
コーヒーというものは弱酸性の飲み物です。
焙煎度の具合によって多少は左右されると思いますが、一般的にphは5程度とされているそうです。(phは酸性なほど値は小さくなる。完全な中性はph7。)
なので少し酸性だというのなら、アルカリ性の水で抽出すればいいじゃない!という発想です。
中学の理科の実験でも似たようなことをやった記憶。
最初はAmazonで最も売れていて手に入りやすい「キリン アルカリイオンの水」で試してみます!
というわけで抽出してみましたよ。
比較が必要だと思ったので、普通の水道水とアルカリイオンの水の両方で、浅煎りのコーヒーを淹れてみました。
透明のグラスに入れましたが、まあ見た目の違いなんてないよね。
で、飲んで比較したところ・・・
普通の水道水よりも、アルカリ性の水で抽出した方が明らかに酸味が少なくなりました!
更に強い酸味がなくなったことで、全体的にマイルドな味になりました!
中学生の時は「理科の授業なんて将来の何の役にも立たねぇだろwww」とか思ってたけど、ちゃんと役に立ったよ!
そうそう、この実験をやった後に、家にあった本を色々と見返してみましたんですが・・・。そしたらコーヒー分野の研究者として有名な石脇さんの本に以下のような記述があるのを見つけました。
コーヒーはpHが五~六程度の低酸性飲料ですが、pHが七を超えるアルカリ性の水を使って淹れると、pHが上がり、酸味が弱まります。
コーヒー「こつ」の科学 柴田書店 石脇智広
またこんな記述も。
普段飲んでいるコーヒーの酸味が強くて気になっている人なら、「pHが七を超えるミネラルウォーターでコーヒーを淹れるとマイルドになっておいしい」と評価しますが、普段飲んでいるコーヒーに満足している人が同じミネラルウォーターを使った場合には、「味がぼやける」と評価します。水の選択は、あくまでも酸味の強さを調節するための手段の一つにすぎません。
コーヒー「こつ」の科学 柴田書店 石脇智広
なるほど。どんなコーヒーでもアルカリ性の水を使えばいいというわけではないのね。
たしかに硬度が物凄く高い「コントレックス」っていうミネラルウォーターでコーヒーを淹れたときは、苦みが強調された感じでコンプレックスになった思い出。(やかましい)
普通のコーヒーの場合は、案外水道水の方がいいのかもしれないね。
強アルカリ性のミネラルウォーターだと、酸味はほとんど感じなくなる!
上の項目の応用ver。
先ほどのアルカリイオンの水のpHは公式サイトによると、8.8〜9.4とのこと。
なので、「それよりも高いアルカリ性の水なら酸味をもっと抑えられるんじゃね?」って思ったので試してみました。
使ったのは↑のミネラルウォーター。
どちらもナチュラルローソンで1本200円くらいで売ってました。普通の約2倍のお値段・・・!
で、実際に淹れてみましたが・・・
こちらは酸味を全く感じないと言っていいほどのコーヒーが出来ました!
予想通り!
想定してたのと同じ結果を得られて僕は満足したわけですが、でもよく考えてみると、このコーヒーを入れるだけで250mlのお湯。つまり水だけで100円分のコストが発生してしまいます。
ただ酸味を消すとはいえ、たかがコーヒーにここまで高級な水を使うのはナンセンスな感じがが・・・。
もちろん嗜好品なので楽しめればそれでOKではありますが・・・パフォーマス的に、ここまで強いアルカリ性の水にこだわる必要はないんじゃないかなー?と思います。
そうだ、強アルカリのミネラルウォーターで淹れようぜ!
個人的に↑のような場面でしか、使いどころが思いつきません。
まとめ
アルカリ性の水でコーヒーを淹れると、酸味が抑えられてマイルドなコーヒーになるよ!
アルカリ水は市販のミネラルウォーターとして売ってるよ!
以上で終わります。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
↓関連記事
酸味を完全に消す方法
さっきキッパリ「以上で終わります」と書いたばかりなのに・・・スマン。ありゃウソだった。
でもまあ、今から紹介するのは「酸味を完全に消す方法」なのだから良しとするって事でさ・・・・・・
こらえてくれ。
というわけでお待ちかね。酸味を完全に消す方法です。
この方法は、ある意味アルカリ性の水で抽出することの応用となります。
が、しかし!
手に入りにくいものとかは全く使ってません。スーパーに行けば普通に売ってます。
つまり生活の身近にあるアルカリ性のものです・・・それがこれ!
スマン。間違えた。
ホントはこれです!重曹!
いわゆる炭酸水素ナトリウム。または重炭酸ソーダとも言われますね。
食品用で売られているのは上の画像みたく「タンサン」という商品名がついてることがほとんどです。
で、この重曹をいれる方法・・・かなり凄いんです。
なぜかと言うと、すごく簡単だからです。
抽出したコーヒーに小さじ1/4程度の重曹を入れるだけ。 わお。
重曹自体は少し塩味がある程度で、溶かしてしまえば少量ならほとんど無味なのも良い点です。
今まで散々「酸味を抑える方法が~」と書いてきた意味はなんだったんだろうか。
ですが僕は、正直この方法をお勧めしません。
なぜなら・・・ガチで酸味が消えてしまうために、コーヒーが不味くなるからです。
今まで紹介した他の方法でも、酸味はかなり軽減できますが、完全になくすことはできません。
しかしだからこそ、コーヒーの美味しさも残すことが出来たのです。
実際に重曹を入れたコーヒーを飲んでみたらわかりますが・・・苦いだけで、コクとか味の奥深さとかあったもんじゃありません。色々な味覚があったからこそあの美味しい味だったのだなと実感できます。
改めて言わせていただきますが、「コーヒー本来の酸味」は美味しい成分です。
世界的に評価されているコーヒーも、ほぼすべてが美味しい酸味をもっています。
病害虫に強く、生産力の高いカネフォラ種が品評会で全く見ないのも、酸味がなくて美味しくないからだといっても過言ではないでしょう。
ですが量を減らして強い酸味を抑える程度でしたら、重曹を入れるのも悪い手段ではありません。
分量がシビアなので多少難しいところもありますが、それ以外だったらとっつきやすい方法であるのも確かですしね。
ということで機会があったら試してみてください。重曹入りコーヒー。
おまけ
先ほどは誤った画像を使用してしまってすんません。
お詫びと言っては何ですが、管理人がコーヒーにキッチン用漂白剤を入れてどうなるのか。ちゃんと酸味はなくなるのか、身をもって実験しました。
たった1滴で、ここまで効果あるのは正直凄いと思う。
凄いとは思うけどさぁ・・・・・・・・・。