エスプレッソってなんで日本じゃ流行らんの?
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エスプレッソの本場イタリアでは「バール」というカフェが、いたるところにあります。

「バール?何それ?」って人は、立ち飲み式の軽食喫茶といえば分かりやすいかもしれません。

 

ここではカウンター越しにエスプレッソやカプチーノを飲んで、時には軽食としてサンドイッチを食べたりすることも出来ます。

僕もローマに旅行したときは、とてもお世話になりました。

 

イタリアに旅行に行ったことのある人なら絶対見たことあるはず!

↑ローマに旅行に行った時のバールにて。こんな感じでカウンター越しで立ち飲みする。写真のはエスプレッソじゃなくて、シェイカーで冷やした「シェケラート」というドリンクだけど。

 

向こうでは一日に何回もバールに通いエスプレッソを飲む人も少なくなくありません。

そう・・・イタリア人にとっては「エスプレッソ=日常」なのです!

 

日本人にとってのお茶のように・・・いや、それ以上に国民的な飲み物としての地位を確立しているのです。

しかし、日本ではどうなのかというと・・・・

誠に残念ながら、エスプレッソ自体あまり理解されていないことが多いというのが現状です。

 

中には「エスプレッソ?カフェラテと何が違うの?」って人もちらほら・・・。

そして「苦い」ってイメージだけが先行して、それだけで敬遠する人もよく見てきました。

 

以前、「分かるようでよく分かんないもの代表エスプレッソ。いったい何なのさ?」という記事も書きましたが、これもその誤解を解きたいがために書いた記事だったりします。

 

あ、「エスプレッソってなんで日本じゃ流行らんの?」って題名ですが、ここでいうエスプレッソは単体のエスプレッソのことです。

カフェラテみたいのエスプレッソ系のドリンクの話じゃないのでよろしく。

 

 

日本でのエスプレッソを取り巻く状況

ぶっちゃけ言ってしまえば「カフェラテの素」ですよね。エスプレッソの日本での扱いって。

カフェラテとかカプチーノは無茶苦茶飲まれてるのにさ、なんでエスプレッソは「カルピスの原液」みたいな感じになってるんでしょうね。

 

そして、カフェでエスプレッソを注文する人はすごく少ないです。

たまーにオーダーが入ったとしても、僕が働いていた店だと外国人がほとんどでした。

 

中にはカフェラテのようなものを期待して注文したら、あまりにも少なくてクレームを言われたなんて話も。

僕自身もバリスタ時代にエスプレッソを提供したとき、あまりに少ない量で驚かれたことが多々あります(汗)

 

特に女子高生3人組にエスプレッソを提供したときの彼女らの顔は、今でも忘れられません

 

JK
すみません、エスプレッソ3つ下さい!

!?
エスプレッソって量がとても少ないんですが・・・大丈夫ですか?

JK
え~、全然大丈夫ですよー!

(エスプレッソの味が分かる女子高生だと・・・。心が震えてきた。)
数分後~

お待たせしました。エスプレッソでございます。

JK
(    ;゚д゚)  (    ゚ρ゚ )  (  ´゚д゚`)

(やはりこうなる運命だったか・・・)

カフェラテやキャラメルマキアートみたいなドリンクだったら、こんな事にはならなかっだろうに・・・どうしてこうなった。

いや、ほんとマジで。

 

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そもそもラテとかドリップコーヒーとかと勘違いしてる人いない?

エスプレッソを「カフェラテ」だとか「ドリップコーヒー」だとか勘違いしてる人・・・結構います。

カフェにおいてのエスプレッソって世界的標準なのに、どーして日本だけこうなっちゃったんでしょうかね。

 

まあ考えられる限り、理由はいろいろとありますが・・・・

まず、色々なコーヒー製品の商品名に「エスプレッソ」という名前が入ってることが、一番の原因でしょう。

 

例えば、スーパーやコンビニで売ってる缶コーヒーとかチルドコーヒー!

よく”エスプレッソ”の名を冠したものがあるけどさ・・・・・・ひとつ言わせてください。

 

仮にもエスプレッソを名乗るんならミルクとか入れてんじゃねぇ!

ちゃんと容量30mlくらいの缶に本物のエスプレッソ入れて出直してこい!

 

まあ、エスプレッソという単語を入れてる理由は分かるよ?

きっとコーヒーの味が濃いことを強調したいんでしょう。

 

でもそれならさ。「ダブルショットラテ」とか「ビターラテ」とかみたいに、それが分かることが書いてあればいいわけですよ。

どうしてもエスプレッソという単語を使いたいなら、「エスプレッソラテ」とか「エスプレッソ・アメリカーノ」みたいにすれば、全然OKじゃあないですか。

実際にそういう感じでやってる缶コーヒーの会社もあるし。

 

もちろん「エスプレッソ」という単語が、凄くお洒落なイメージがあって、それを利用したいのは理解できます。

でも日本を代表したコーヒーの企業が、いまだに間違った解釈の商品名をつけるのって正直どうなの?マジで。

 

そこまで商品名のイメージって大事なのかって思います。

・・・・・・いや、商品名は無茶苦茶大事だな。スマン。

 

でも君らのせいで、エスプレッソをカフェラテだと誤解してしまう人がいるんだぞ!

そこんところはしっかりしてくれ!

 

 

あと、ファミレスとかのコーヒーを淹れる機械がありますよね。スイッチ押すだけでコーヒー出てくるやつ。

あれも「エスプレッソ」っていうボタンがあったりします。ですが・・・正直さ、あんなもんエスプレッソじゃねえよ!

 

なんでエスプレッソなのに通常カップ1杯分の量が出てくるんだよ!こんなの絶対おかしいよ!

 

確かに抽出は、エスプレッソマシンのように蒸気圧を使っているのかもしれない。

でもそれにしたって、本物のエスプレッソとはあまりにもかけ離れているのはちょっと・・・ねぇ?

 

一応、エスプレッソマシンでも粉を荒くしたらあんな感じになるけどさ。要はそれエスプレッソの失敗作なんですよ普通は。

失敗作のエスプレッソを堂々と販売してるようなもんだし、良い印象はないよね。うん。

 

 

まあ他所様がどうあれ、僕もコーヒー業界に身を置いたことのある身として、ちょっと歪みのあるこの業界に疑問を感じているわけでして・・・。

だからこうしてブログに書いてたりしてるわけです。はい。

 

 

なぜエスプレッソは飲む文化が育たなかったのか。

もともと日本にはコーヒーを飲む場所として独自の「喫茶店」の文化があります。

コーヒーを飲みながら本を読んだり音楽を聞いたり、あるいは煙草を吸うなど、「リラックスできる空間」が喫茶店には求められてきました。

 

喫茶業態は衰退してしまいましたが、スタバなどのいわゆる「シアトル系カフェ」が台頭しても、その根本的に求められているものは変わりなかったと言えます。

そのため商品であるドリンクは、ゆっくりと楽しめるものが最低限の条件です。

 

そう考えると、一口で飲めちゃうエスプレッソってなかなか相性がよろしくないんですよ

 

カフェに来て「さあPCで作業しよう!」と思った瞬間に「もうカップが空になってるッ!」なんてことになっちゃいます。

エスプレッソってちびちび飲んでたら不味くなっちゃいますし、明らかに長居するためには不向きなドリンクです。

 

こういう理由があり、日本でエスプレッソ単体で飲むという習慣は根付かなかったのでしょう。

 


また、日本のエスプレッソはイタリアと比べ「値段が高い」のも原因のひとつです。

日本ではエスプレッソ1杯300円以上するところが普通ですが、イタリアのバールではだいたい「1杯1ユーロ」です。

旅行に行くと、どの店も結構安くてびっくりします(カプチーノも1.5ユーロくらい!)。

 

そして、イタリアでは基本立ち飲みスタイルで長居はしません。

バールはふらっと寄ってちょっとした会話をバリスタや周りの客と楽しむ。そしてエスプレッソを飲む場所なのです。

だから回転率がよく、コーヒーの単価も低くできるんです。

 

そう、つまり滞在時間の長い日本のカフェとは店のスタイルそのものが違うわけなんですね。

そう考えると、あまり言いたくはないのですが・・・

 

現状の日本のカフェにおいて「エスプレッソ」というメニューは全く求められていない代物なのです。

 

カフェ以外のサービスだったら、エスプレッソが飲まれるようになる可能性もワンチャンあるかもですが・・・。

まあ期待は薄いですよねぇ・・・。

 

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エスプレッソを受け入れられる土壌が日本にはなかった?

そもそもイタリアでエスプレッソが大衆に受け入れられたのは、そのための土台があったからだと言えます。

 

その土台とは「トルココーヒー」の存在です。

実はコーヒーをフィルターを使って抽出するのは近代になってからで、それ以前のコーヒーは煮出して抽出するのが一般的でした。

このトルココーヒーも煮出し式のひとつ。特徴はとても濃いコーヒーであり、砂糖を入れて飲むのが一般的です。

・・・それなんて、まるでエスプレッソじゃないか!

 

そう。

トルココーヒーはエスプレッソと飲み方が似ているコーヒーなのです!

 

で、昔のヨーロッパにおいてのコーヒー豆の流通は、オスマン帝国(現トルコ)経由でしか入手できませんでしたから、イタリアでもトルココーヒーは普通に飲まれていました。

というか伝えられた最初のコーヒーこそがトルココーヒーのはず。

 

なので、もともとそういう文化が育っていたから、エスプレッソも当然のように受け入れられたわけです。

(イタリア以外にもヨーロッパでは、エスプレッソが普通のコーヒーとして飲まれてる国はいくつもありますが・・・これらも同じ理由で受け入れられてるのだと考えられます)

 

それに対して日本では、諸外国からそういった文化は入ってきませんでした。

しいて言うなら茶道の抹茶。

これは量が少なくて濃いのでエスプレッソと似ているとも言えますが、大衆的であるかというとちょっと・・・って感じですしね。

それに抹茶の方は砂糖入れませんし・・・。

(もしかしたら日本人でエスプレッソに砂糖を入れない人が多いのは、茶道の文化があるからなのかもしれないね)

 

 

そんなことよりエスプレッソって注文しにくくない?

 

実際のところ「カフェとエスプレッソが相性が悪い」というよりも、「カフェではエスプレッソを注文しにくい」状態を強いられている気がします。

ほんのちょっとの一杯で、何十分か数時間ゆっくりするっていうのも気が引けますし。

 

そんなの気にしないっていう猛者は大丈夫ですが・・・・

そうでない人は店を出るときの最後の一杯にエスプレッソを注文するのがおすすめです。

これが一番分かってる人の注文の仕方。

 

なぜなら、普通のコーヒーとエスプレッソは楽しみ方がまるで違うからです。

普通のコーヒーはゆっくり時間をかけて楽しみますが、エスプレッソは濃縮されたコクのある味を楽しみます。

そしてなによりも、エスプレッソは普通のコーヒーより後味の余韻が長く感じられます。

 

コーヒーショップで注文するのもいいですが、食後に飲むのもおすすめ。

というかむしろ、食後のドリンクとしては最強なのでは?

 

実際イタリアでもエスプレッソはバールだけでなく、トラットリアという食堂のようなところでも食後に飲まれていますしね。

フランスのカフェなら必ず食後にはエスプレッソと決まってます。

最近は日本のレストランでも本格的なエスプレッソを提供しているところも増えてきていますから、ぜひ一度は試してみてはどうでしょう。

 

↑食前に頼むと、せっかくのアフターテイストが食事で台無しになります。僕みたいな失敗はしないで下さいね。

 

まとめ

 

「海外旅行に行くとカフェでエスプレッソを注文してる人は結構多いのに、日本だとやたら少ないのはなぜだー!」と思い、この記事を書いてみたわけですが・・・まあこれは確かに流行らんわ。

 

しかし「流行ってない=美味しいエスプレッソが飲める場所が少ない」という構図が出来上がるわけでしてね。

それはやっぱり、色々と(僕にとっても)不都合なんですよ。

 

東京みたいな大都市在住なら色々とありますが、地方だと・・・ね?

そうなると自分で作るのが手っ取り早くなるわけですが、本格的にエスプレッソマシンやグラインダーといった道具をそろえるとお金がかかりすぎます。

僕もそれで30万円は飛んでます。

 

なのでほんと、エスプレッソは流行らねぇかなぁ(他力本願)

 

 

基本僕はエスプレッソに関する誤解は解きたいマンなので、ほんと色々な人にちゃんとしたエスプレッソを飲んでみてほしいと思ってます。

出来るならイタリアに行って色々なバールのエスプレッソを飲んでみてほしいですが、日本の美味しい店を見つけて飲むのも全然OK。

ただ砂糖を入れるのは忘れずに・・・。

 

エスプレッソはいいぞ。

 

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