ちょっと前に東京江戸川区にある葛西臨海水族園に行ってきましたよ。
というわけで、良いと思った所と気になった点をまとめてみました。
水族館選びの参考などにどうぞ。
Contents
良いところ
まずは葛西臨海水族園の「ここは素晴らしい!」と思ったところから。
都心からのアクセス
電車でも車でも、交通のアクセスは他の水族館と比べてもかなり良いです。
僕は家から近いので自転車で来たんですが・・・。笑
東京駅から葛西臨海公園駅だと、JR京葉線で15分もかかりません!
地方から来た人も行きやすい!
また、それに並行して首都高速道路も走ってるので、遠くからでも来やすい環境となってます。
公園内の駐車場は、最初1時間まで1時間200円。以降30分ごとに100円となってます。(普通車のみ)
電車でも車でもいいですが、休日の場合は電車で行くことを強くオススメします。
車だとかなり混み合うからです。
まず公園内の駐車場が超混雑します。
公式サイトには「※土曜日・日曜日・祝日等、混雑時のご来園は公共交通機関をご利用ください」とハッキリ書かれているくらいです。
そして周辺道路も渋滞しやすくなってます。
すぐ近くに、かの有名なディズニーランドがあるわけなのですから・・・。
ゴールデンウィークとかに車で行くとかなら、よっぽど早い時間でない限り無謀ではないかと。
世界中の珍しい魚が見れる
葛西臨海水族園には「世界の海」と題して、世界中の様々な海に生息する海の生き物たちを見ることが出来ます。
カリフォルニア沿岸、ゴールドコースト、紅海、南アフリカ沿岸、北海、果ては南極海などなど・・・・。
水槽の数もさることながら、非常に見ごたえのある展示となっています。
それとそれぞれの水槽に個別のテーマがあって、飽きさせない作りなのも良い点です。
ひとつひとつに詳しい解説があり、魚好きには嬉しい。
↑例えば南極ブースだとこんな感じ。左下にいる「ジャノメコオリウオ」は特殊なタンパク質を持ち、南極の海でも凍らないそう。
ちなみにこの魚は、葛西臨海水族園が世界で初めて展示したそうだ。
みんな大好き、オオグソクムシさんも。
実際行ったときの写真は、記事の最後の方でまとめたのでよろしければ。
マグロの大水槽は迫力満点
葛西臨海水族園といえばマグロ。
上野動物園の一番がパンダなら、葛西臨海水族園の一番はマグロです。
2,200トンものドーナツ型大型水槽で泳ぐマグロたちは圧巻としか言いようがありません。
マグロは泳ぎ続けないと死んでしまう魚です。
泳がないとエラに酸素が供給されない構造となってるらしく、本来なら水族館で飼育するのはかなり難しい生き物のはず。
なので、これほどたくさんのマグロがいる水族館は世界的にもレアで、それだけでも見に来る価値はあります。
マグロたちは止まることを知らないので、写真を撮ろうとすると超ブレます。
「泳いでないでじっとしてろ!」と言いたいところですが、マグロからしてみればイコール「死ね!」といってるようなもの。
なんで、写真ではなく動画にした方がいいかも。
これは生きてる回転寿司・・・。
泳いでるマグロたちを見ておなかが減ってきたら、併設されてるレストランへ。
名物の鮪カツカレーは、カツが大きく食べ応えがあります!
↑行ったとき僕が食べたのは「鮪カツスパゲティ」ですが、これも美味しかった。
入場料が安い!
都内の水族館の中でも破格な料金です。
個人 | 団体 | 年間パスポート | |
---|---|---|---|
一般 | 700円 | 560円 | 2800円 |
中学生 | 250円 | 200円 | - |
65歳以上 | 350円 | 280円 | 1400円 |
(2019年3月現在)
他のサ〇シャイン水族館とかアク〇パーク品川とかだと、大人料金で2200円ですからね?
1/3以下のお値段ですよ?
それで展示もしっかりしてますからね。ハッキリ言って700円は安すぎ。
しかも小学生以下は無料です。
なんで安いのかというと、葛西臨海水族園は都立動物園だからです。
つまり我々東京都民から得た税金パワーで安くなってるわけです。税金の正しい使い方だと思います。
都がやってる水族館なので、都民にはちょっとした還元が。
都内に在住・在学してる中学生は、なんと無料で入場できます!
・・・都民成人男性の僕には何の還元もありませんが、入場料そのものが安いので文句は言いません。
また、誰でも無料で入場できる特別な日もあります。
みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)、開園記念日(10月10日)は無料です!
また、9月15日~21日の老人週間は60歳以上無料(付添者1名も無料)、こどもの日は全国のすべての中学生が無料となってます。
都営とはいえサービスヤバない?
ペンギンがかわいい
葛西臨海水族園はペンギンの種類も豊富です。
↑同じ区画に3種類のペンギンが!(左フンボルトペンギン、中央コウテイペンギン、右ミナミイワトビペンギン)
ミナミイワトビペンギンは気候の関係で、秋から冬までしかいません。
しかしそれでも、複数の種類のペンギンが同じ場所いる水族館は珍しいので、見に来る価値は十分にあります。
また、世界最小のペンギンである「フェアリーペンギン」がいるのも大きな魅力。
成鳥で体調が30㎝と小さくて愛いやつです。
↑小さいながらも目つきは鋭く、客に対してガン飛ばしてくる(かわいい)
↑とことこ歩いてるのが鳥のひなにしか見えない(かわいい)
葛西臨海公園と合わせれば一日中遊べる!
葛西臨海水族園は、葛西臨海公園の中にあります。
なので、水族館に行ったついでに色々と遊べちゃいます。
主な施設には以下のようなものがあります。
- 大観覧車
- 鳥類園
- 人口渚
- バーベキュー広場(要予約
また公園内は約81万㎡と非常に広く、散歩にもうってつけです。
僕も自転車で来たのでツーリングを楽しみました。
葛西臨海公園は「自然環境の再生」を目的として作られた部分があります。
そのため、都心に近い場所でありながら、多くの動植物が園内にいます。
その成果が認められ、2018年には「ラムサール条約」の登録地となりました。
気になったところ
水族館として優秀な葛西臨海水族園ですが、すこし気になる点もなくはないです。
今まで良いところばかり説明してきましたので、ちょっとばかりそうでない点も説明します。
イルカとかアザラシとかの海獣類がいない
だいたいの水族館にいると思われる、「イルカ」や「アザラシ」のような海獣は葛西臨海水族園にはいません。
いるのは「魚類」と「海の鳥類」のみです。
海獣に頼らずに、ここまで充実した水族館を作れるのは逆に凄いと僕は思いますが、イルカやアザラシが目的で水族館に行きたいという人もいるでしょう。
そういう方は葛西臨海水族園ではなく、別の水族館に行くべきです。
ショーがない
水族館と言ったらあるべきはずの「ショー」も葛西臨海水族園にはありません。
まあイルカもアシカもいないので当然かもですが・・・。ペンギンはいますが、ペンギンショーもないです。
特に小さいお子さんがいる家庭だと、ショーが楽しみだという事もあるかもしれないので、この場合も別の水族館の方が良いかもしれません。
代わりになるかどうかは分かりませんが、葛西臨海水族園には「魚ッチングシート」なるものがあります。
公式サイトを見ると分かりますが、これは魚を観察するためのワークシートです。
ショーのような華やかさはありませんが、こういったものの方がお子さんの学習にはいいかも。
休日はかなり混む
前述のとおり、葛西臨海水族園は水族館としては破格の入場料となっています。
安い・・・ということは、来園する人も多くなるという事。
そう。休日の葛西臨海水族園は恐ろしいほど混雑するのです。
というか葛西臨海公園は「年間来場者数日本一」を記録したこともあり、えげつない客数を誇ることでも有名です。
僕は平日の午前に行きましたが、それでも普通に人多かったです。
なので、まず休日に行くと満足に魚を見られない可能性もあります。
どうしても休日にしか行けないなら、開園直後を狙った方が良いですね。
それと、みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)、開園記念日(10月10日)の無料デーは、死ぬほど混むらしいのです。
改めて注意が必要ですね・・・。
まとめ
葛西臨海水族園を一言で言うなら、
「華やかさは少ないが、コストパフォーマンスの優れた優秀な水族館」
・・・といった感じでしょうか?
全体的な感じだと、「かわいい生き物を見たい!」って人よりも、「博物館的に意味で行く」って人の方が向いてる水族館です。
なので僕みたいに一人でも、しっかりと楽しむことが出来る水族館だと言えます。
逆にアクアトンネルのように綺麗な演出は少ないので、デートとかだとあまり向いてないかも。
ギャラリー
おまけ:水辺の自然
葛西臨海水族園の建物を出たちょっと先に、淡水生物館という場所があります。
基本的に水族館では海の生物のみの展示でしたが、ここでは淡水魚や両生類が展示されています。
ただアマゾンとかの綺麗な熱帯魚とかピラルクとかでなく、東京の自然豊かな時代の渓流を再現したものになってます。
自然環境のことなど、かなり学習的な内容なので、退屈に感じる人もいるかもしれません。
ですが今や大都会の東京に、かつてはこんな景観があったのだと思うと、どこか心に響くものがあります・・・。
なんかカエルどもが絶賛交尾中なんだが。(正確に言うと交尾でなく産卵に伴う抱接だけど)
そして奥にいるカエルがそれをじっと見つめてて、なんかじわじわ来る・・・。
そういやカエルの雄って、雌だろうが雄だろうがコンニャクだろうが、動いていればとにかく抱きついて交尾するんだっけか・・・やべぇな。
って真面目に締めようとしたのに、どうしてこうなった。