知ってるようで、詳しくは知らない。そんな飛行機内で持ち込めない手荷物についてまとめてみました。
飛行機に乗るとなると、ほぼ100%の人が手荷物を機内に持ち込むと思います。
特に海外旅行の場合は、フライト時間も長くなりがちなので、色々と持ち込みたくなっちゃいますよね。
それにLCCを利用すると、預かり手荷物が有料になるので、すべて機内持ち込みするって人もいるはず。
ということで本題ですが・・・
機内持ち込み手荷物だとNGなものって結構多いんです。実は。
預ける場合は大丈夫だけど、機内に持ち込んじゃうのは駄目というパターンも多い多い。
誤って持ち込み不可の荷物を入れてしまうと、残念ながら破棄しなくてはいけません。
それはとても悲しいこと。
なので、事前にルールをハッキリとさせておきたいものです。(場合によっては、預け荷物に変更できる場合もあるみたいですが、期待はしない方が良いかと)
これらの決まりは、航空法や国際民間航空機関(ICAO)によって厳しく定められてます。
詳しい情報は国土交通省が発信しているこのページに書いてあるので、ぜひチェックしてみて下さい。
・・・ただ、情報が複雑で分かり辛いとこがあるので、ここでは重要な個所だけを分かりやすく説明しておきますね。
Contents
液体類
液体類については、出航カウンター前でもかなり目立つ注意書きのポスターがあります。
実際に空港で見たことある人も多いのではないでしょうか?
しかし、意外と細かいルールがあって、なかなか厄介なやつだったりもします。
ということで、改めて確認していきましょう。
持ち込み出来ない液体とは?
最初に一番大事なことを言います。
基本的に液体は全て機内持ち込み不可です!
未開封であろうが関係ありません。
※ルールを守ったら持ち込むことは出来ますが、その話は次の項目で。
そして気を付けなければいけないことは、一見液体に見えないようなものでも、液体として分類されることもあるということ。
ヘアワックスやハンドクリームといった化粧品。そして、缶詰やプリン、バター、味噌といった食品も液体扱いされます。
意外なものがダメだったりするので、少しでも「これ、もしかしたらアカンやつじゃね?」と思ったら確認するべし。
液体物の分類については、国土交通省のこちらのページが詳しいです。
もし、どうしても分からないものがあれば、航空会社に問い合わせすれば確実。
以下に間違いやすそうなものリストを↓に作っておいたので、良ければチェックしてみてください。
あ、それと一部例外があります。
医薬品やベビーミルク、ベビーフードであれば、機内で消費する量に限って持ち込みすることが可能です。
その場合は事前に検査官に申告する必要があります。
医薬品だと、医師の診断書や処方箋、医薬品の袋が必要となるので忘れずに。
そして当然ですが、ベビーミルク・フードは赤ちゃんいないとダメです。
大人だけなのに持ち込むなんて人は、さすがにいないでしょうが・・・。いないよね?
機内に液体類を持ち込む方法は?
ここだけの話ですが・・・僕は海外旅行で歯磨き粉などの液体を、普通に機内に持ち込んでます。
そう、つまりは違反行為。
なのでね、ここでは皆様にバレることなく、液体類を機内持ち込みする方法をお伝えしよーかなと思います。
・・・というのは、嘘です。
ご安心ください。液体を機内に持ち込む方法があります! もちろん法律違反じゃナイヨ。
それがコレ↓
実際こんな感じになります。
なんとなく、どんな感じになるのかはイメージできたかと思います。
まず液体を100ml以下の容器に入れること。
あくまで容器の容量が100ml以下です。液体の量がどんなに少なくても、ペットボトルとかに入れたら即効アウトです。没収です。
化粧品だと旅行用で100ml以下のサイズのものが、普通に売ってます!
例えば↓のようなものとか。ドラッグストアとかでも普通に売ってるけどね。
もちろん飲料でも、このルールは当てはまります。
ミニボトルのウィスキーを機内でちびちび飲むのも、それはそれで乙なものかもね。
そして、大事なことがもうひとつ。
これらの液体は、プラスチック製の透明なジッパー付き袋に入れなければいけません!
説明が具体的過ぎて逆にイメージしづらいかもですが、要はジップロックです。
もちろんジップロックでなくても、100均で売ってるようなチャック付きのフリーザーバッグで十分。
ただし、袋は一人の荷物にひとつまで。
そして袋は容量1リットル以下、大きさは縦20cm×横20cm以下と制限が付いてます。
特に女性だと、入れるものが多いって人も少なくないと思います。
荷造りのときに、「入りきらなかった!」とならないよう気を付けてください。
ジップロックならMサイズが安定。Lサイズは制限オーバー・・・。
100ml以下の空容器とかも売ってます。これでお気に入りのシャンプーやリンス、育毛剤を持っていけるね!
それと、100ml以下だったとしても持ち込めない液体類もあります。
- 引火性のあるもの(ガソリンやペンキ、高アルコールの液体など)
- 人体を害するもの(殺虫剤や漂白剤、その他毒になるもの)
引火性のある液体については、色々判断が難しいかもしれません。
例えばアルコールだと70%以上のものが対象となります。
油でも食用のものであれば、引火点が高いので大丈夫みたいです。けれど、工業用のものとかは、危険な場合があるのでやめた方が無難かと。
そして、人体にとって毒になるものは、ハイジャックやテロの疑いを掛けられます。絶対にやめましょう。
それと、これらの危険な液体は機内持ち込みだけでなく、預かり手荷物でもNGです。ご注意。
出国手続き後に買った飲み物は持ち込める?
はい、持ち込めます。
出国手続き、つまりは出国審査後の免税店で買ったものや、搭乗口の売店で買ったものは機内に持ち込むことが出来ます!
わざわざ飛行機に乗る前に捨てる必要はないので、ご安心を。
むしろフライト中に脱水症状になっても困るので、買って持ち込んだ方がいいです。長時間乗るなら特に。
ただし、飛行機の乗継ぎがある場合は少し注意!
乗継ぎのときに再び出国審査があるので、乗継ぎ前に買ったものは持ち込み出来ませんので悪しからず。
スプレー缶
スプレー缶は引火性ガスが充填されてるため、持ち込みできないと思われることが多いです。
しかし、化粧品、医薬品のものであれば持ち込み可能です!
スプレー缶を買うと、火器と高温に注意と表示されてる場合がありますが、問題なく持ち込めます。
逆にそれ以外のスポーツ用や日用品のスプレーの場合、火器と高温に注意の表示があると持ち込めません。(この場合、預かり手荷物でも入れることは出来ません・・・)
ですが、ひとつ忘れてはいけないことがあります。
スプレー缶は液体類なので、容量が100mlより多いタイプは持ち込めません!
そう考えると、100ml以下のスプレー用品ってそんなにないんですよねー。ガスじゃない霧吹きタイプのスプレーならともかく。
↑化粧品としてのスプレーなら、ガス充填タイプでも100ml以下なので機内持ち込み可能です!
電池・バッテリー
電池に関しては、乾電池やニッケル水素電池(充電式の乾電池)なら全く問題ありません。
ここで注意が必要なのはリチウム電池、リチウムイオン電池です。
これらの電池は発火・爆発の危険性があるので規制の対象となっています。
というか実際に飛行機墜落事故が起きてたりと、知らなかったではすまなかったレベルの危ないブツです。
リチウム電池は主にコイン型の電池に使われてます(ボタン電池ともいうよね)
リチウムイオン電池はパソコン、スマホ、デジタルカメラ、モバイルバッテリーといった旅行で使うものが多いので、特に気をつけたいところ。
規制内容は以下のような感じです。
リチウム電池
種類 | 機内持ち込み | 預け入れ | |
電子機器に内蔵されてるの | リチウム含有量2g以下 | 〇 | 〇 |
リチウム含有量2g超え | × | × | |
予備電池 | リチウム含有量2g以下 | 〇 | × |
リチウム含有量2g超え | × | × |
リチウム電池の持ち込み制限は表のとおりです。
リチウム含有量が2gを超えてしまうと、持ち込みはもちろん、預け入れすることも出来ません。(医療用の電子機器であれば持ち込み可能な場合もあります)
なお、リチウム含有量の確認の仕方ですが・・・分かりません。
いやだってですよ?適当にアマゾンでコイン電池を見ても、リチウムがどれくらい入ってるか記載されてないんですもん!
どうやって調べればいいっていうんですか!こんなの!
・・・色々と憤りを感じながらも、調べたら一般向けに販売されてるものは、リチウム含有量はほとんどが0.1g以下のよう。
産業用のものでない限り、2gを超えることはないそうです。安心。
なので、「リチウム電池の予備を持ってくときは機内持ち込みのみ」と覚えておけば大丈夫かと。預け入れはNGなので注意。
この場合、ショートしないよう個別に保護しておきましょう。
また、リチウム電池入りの電子機器を預ける場合は、電源を切っておくこと。そして万一に備えて、しっかりとした梱包をする必要があります。
リチウムイオン電池
種類 | 機内持ち込み | 預け入れ | |
電子機器に内蔵されてるの | 160Wh以下 | 〇 | 〇 |
160Wh超え | × | × | |
予備電池(モバイルバッテリーも含む) | 100Wh以下 | 〇 | × |
100Wh超え160Wh以下 | 〇(一人2個まで) | × | |
160Wh超え | × | × |
リチウムイオン電池の持ち込み制限については表のとおり。「Wh」とかいう見慣れない単位が出てきました。
「Wh」は「ワットアワー」と読み、1時間当たりの電力の消費量を表しています。
ぶっちゃけ言うと、パソコンやスマホのバッテリーは、普通は160Wh以下です。
なのでパソコンやスマホは機内持ち込み、預け入れの両方とも問題ありません!
※預け入れるときは必ず電源をOFFにしてください。壊れたり、ロストバゲージのリスクがあるから機内持ち込みの人がほとんどだと思いますが・・・
もし心配なら、確認してみるのもいいと思います。
お手持ちの製品のバッテリーを見れば、「Wh」がどのくらいあるのか記載されてるハズ。
また、予備のバッテリーを持っていく場合は、機内持ち込みのみ可能です。
持ち込むときは、ショート防止の処置をしておく必要があります。
モバイルバッテリー
リチウムイオン電池の中で、特に気をつけるべきなのはモバイルバッテリー。
まず、モバイルバッテリーは預け入れの荷物に入れることが出来ません。
必ず機内持ち込みにしましょう。
そして、「100Whを超えると、ひとり2個まで」、「160Whを超えると持ち込みNG」です。
「Wh」がどれくらいなのかは、モバイルバッテリーの裏側見れば記載されてるかと思います。
↓のヤツは36Whなので超余裕ですね。
ただ、この「Wh」の値ですが、ネット通販だと分からない場合が多いです。
そして、モバイルバッテリーのメーカーによっては、そもそも書かれていないという事もあるそうな・・・。
ちょっと面倒ですが、そういった場合だと計算しなくてはいけません。
ネット通販でも、「mAh(ミリアンペアアワー)」という数値は書かれてるはずなので、それを利用すればOK。
3.7という数字は「V(ボルト)」ですが、モバイルバッテリーの場合は最大でも3.7Vと決まってるので、この数値をそのまま利用します。
電卓さえあれば、簡単に計算出来ちゃいます。
それと、逆に計算すれば「mAh」を見るだけで大丈夫か判断できます。
計算式に当てはめると、100Whは約27,027mAh、160Whは約43,243mAh。この数値以下なら機内持ち込みできるということです。
少し余裕は持ったほうがいいでしょうが、目安として見ていただければーと思います。
ただ、僕自身の経験から言わせてもらうと、モバイルバッテリーに100Whもいらない。正直言って。
というか旅行先でモバイルバッテリーを使ったことがない・・・(;´Д`)。
もちろんスマホをバンバン使う人だと必要になってくるのは間違いありません。
そうでなくても、トラブルで充電できないという事も考えられますし、リスク回避のために持つのは正しい選択でしょう。
ですが無駄に容量があっても、デカいし重いだけです。
コンパクトなモバイルバッテリーの方が、旅行先ではスマートに活動できます。圧倒的にオススメ。
↑モバイルバッテリーといえばのアンカー。僕も使ってますがコンパクトで持ち運びやすい。
36Whですが、スマホなら数回充電できるので十分すぎる。
これは航空法やICAOによって定められているルールですが、一部の国では独自の制限を定めているところもあります。
特に中国。中国の空港では100Whを超えるモバイルバッテリーは機内持ち込み不可となってます。100Wh以下でも、バッテリーに「Wh」の表示がなかったら没収されるとの話も・・・。
また、航空会社によっては同じように独自の制限を設けているところも少なくありません。
100Wh以下を2個までだったら、どの航空会社でも問題ないハズですが・・・(2019年現在)。
念のため、一度は利用する便の規定を見ておいた方が安心です。
ヘアアイロン
旅行先であっても、髪はバッチリ決めておきたいもの。
ドライヤー以外にも、ヘアアイロンを持ち込みたいという人は多いでしょう。
かくいう僕も、朝起きると天然アフロみたいになる癖毛の持ち主なので、ヘアアイロンは旅行先では必ず持っていきます。
でも今お手持ちのヘアアイロン、場合によっては持っていくことが出来ないかもしれません。
なので、大丈夫なものなのか、確認していきましょう。
コンセント式
コンセント式のヘアアイロンは問題なく持ち込めます。
もちろん、預け入れも可。
気にするのは旅行先で使うコンセントの形だけです。
充電式
充電タイプのヘアアイロンは注意が必要です。
まず前提条件として、電池を取り外しておかないと、機内持ち込みも預け入れすることも出来ません。
逆に言えば、電池が取り外せないタイプは旅行先に持っていくことは出来ません!
旅行にこそ本領発揮しそうなコードレスヘアアイロンですが、いざ持って行って空港で没収されたら悲しすぎるので、しっかりチェックしていきましょう。
そして取り外した電池。
ほとんどの場合、リチウムイオン電池だと思いますが、機内持ち込みのみ可能です。
そして、抜き取った電池はショートしないよう、個別に保護しておく必要があります。
リチウムイオン電池の取り扱いについては、上記の電池の項目に詳しくまとめてありますので、あわせて見てもらえればなと思います。
ガス式
ヘアアイロンにガス使うタイプなんてあるんですね。初耳です。
それは置いといて、ガス式のヘアアイロンも持ち込むことが可能です。
ただ、いくつか条件があるので確認しましょう。
- 炭化水素ガスが充てんしてあるもの
- 熱源部には安全カバーが取り付けられているもの
- 機内持ち込みの場合は、液体物入れるジッパー袋にいれること
- ひとり1個まで
ガスカートリッジは液体物なので、容器としてヘアアイロンごと液体物扱いされます。奇妙なことですが。
液体物入れるジッパー袋は、液体物の項目で詳しく書いてるので、一緒にチェックしてください。
あと、予備の炭化水素ガスカートリッジは機内持込み・預け入れ両方駄目なので御注意。
ライター・マッチ
愛煙家の人にとってライターは欠かせないものですが、火を出す危険物なので制限がかけられています。
まず、ライター・マッチは預け荷物に入れることは出来ません。必ず機内に持ち込みましょう。
そして、持ち込める数はひとり一つまで!
それ以上必要な人は、現地で購入してください。
また飛行機に乗るときは、身に着けて持ち込まなくてはいけません。
カバンに入れっぱなしは駄目ということです。
当たり前ですが、身につけなきゃいけなくても、機内で喫煙するのは超ダメです!気を付けましょう!
※ちなみに、ガスライターのガスって液化ブタンガスという液体なんですが、こればかりは液体用の袋に入れるのは駄目です。念のため。
あとライター・マッチは持ち込み可能と言っても、以下のような持ち込めないタイプもあります。
- 吸収剤、吸収綿なしのオイルライター
- 葉巻用ライター
- プリミキシングライター(完全に青い強力な火が出るタイプ)
- 万能マッチ
オイルライターはZippoのような吸収剤(綿)があるタイプなら持ち込めます。
葉巻用とプリミキシングライターは強力な火が出るので持ち込み不可です。
万能マッチは摩擦さえあればどこでも着火するマッチですが、日本で見たことないので無視していいと思います。
それ以外の喫煙用の小型ライターであれば、ガスライター、電子ライターとも持ち込めます。
ただ、完全に炎が青くなってるタイプのライターだと、小型でもプリミキシングライターに分類されるのでNG。
もっと言うと、細かいところは空港の警備員の判断になってしまいます。
なんで万一没収されてもいいように、100均で売ってるような安いライターを持っていくのが一番安泰でしょう。
あ、補充用のガスやオイルも機内持ち込み・預け入れとも不可なので気を付けてください。
ライター・マッチのルールについては以上ですが、渡航先によっては持ち込みできない場合もあります。
中国、インド、フィリピンでは、自国から出発する便のすべてが「ライター・マッチ持ち込み不可」なので注意。
間違ってお土産にライターを購入しないように・・・・。
また中国の航空会社だと、日本発の便でも持ち込み不可なので気を付けましょう。
電子タバコ
最近、勢力を拡大してるような気がする電子タバコ。
機械の構造上、特に制限とかなさそうですが・・・実は電子タバコは機内持ち込みのみ可能です。
電子タバコはリチウムイオン電池を内蔵しています。
こちらのポスターだと電池と分類されており、そのために機内持ち込みだけなのでしょう。
ほかの電子機器だと預け入れOKなのに、なぜ電子タバコだけ・・・って感じはしますが。
そして、機内では電子タバコでの喫煙、充電もNGです。注意しましょう。
しかし、一番気を付けるところが別のところにあります。
なんと国によっては電子タバコの所持が違法な国が存在します!
特にアジアで禁止されてることが多く、「タイ・シンガポール・台湾・香港」では持ってるだけで罰金とられます。(2019年現在)
電子タバコは割と新しいものなので、今後もしかしたら所持禁止の国も増えるかもしれません。
旅行前に渡航先の情報をチェックすることをオススメします。
凶器になりえるもの
結論から言うと、刃物などの凶器になるものは、原則として機内に持ち込みすることは出来ません。
飛行機の中で凶器を持って暴れる人がいても、逃げ場がないですからね。当然です。
預け入れなら問題はありませんが、うっかり機内に持ち込まないようにしましょう。
しかし一言で「凶器になりえるもの」といっても、意外なものが該当したり、判断が難しいものがあったりします。
それぞれ説明します。
刃物
刃がついてる製品は、一部を除いて全て機内持ち込み出来ません。
ツールナイフのような小型ナイフはもちろん、カッターナイフやハサミと言った文房具もNGです。
逆に機内持ち込みできる刃物は以下の通り。
- 先端が鋭利でないペーパーナイフ
- T字型カミソリ、先端の尖っていない化粧用カミソリ(どちらも刃体が4cm以下に限る)
- 電動シェーバー
- 先端が尖ってなく、刃体が6cm以下のはさみ
- 爪切り
上記以外の刃物は機内持ち込みNGです。預かり手荷物に入れましょう。
また、刃がついていなくても一見凶器にみえる「模造刀」や「レプリカのナイフ」なども持ち込み不可です。
お土産で買った時には機内に持ち込まないよう注意してください。
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モデルガン
鉄砲類は言わずもがな、殺傷力のないモデルガンも機内持ち込みできません。
この場合、鉄砲の形をしていることが問題となってます。
普通の人には本物の銃と見分けがつきませんし、それだけで脅迫に使えます。
なので持ち込みNG。
あと銃でなくても、スリングショット(パチンコ)や弓矢といった発射体類も、機内持ち込み不可です。
あわせて気を付けましょう。
スポーツ用品
海外の山で登山したり、冬にスキーしたりするのはとても楽しそうです。
しかし、スポーツ用品を機内持ち込みすると、制限がかかるものがあります。
凶器になるようなものは持ち込みできませんし、ものによっては「60㎝以下なら大丈夫!」なんていうのもあったりします。
さっそく見ていきましょう。
原則、機内持ち込み不可のもの
- ゴルフクラブ
- 竹刀、木刀
- バット
- アイススケートの靴
ゴルフクラブはヘッド部分のみなら持ち込み可能です。ただしシャフトは持ち込めないので、あまり意味はないかもしれませんが・・・。
他のものは、まあ当然ですよね。
長さが60cm以下であれば機内に持ち込めるもの
- スキー、スノーボード
- スキーストック
- 登山用ストック
- 釣り竿
こんな短いタイプはなかなかないと思いますが、スキー板やスノボは60㎝以下ならOK。
またスキーストックや登山用ストックといったものは、畳んだ状態で60㎝以下なら持ち込めます。
ただし、先端部分が尖ってるものは凶器とみなされるので持ち込めません。
釣り竿はいわゆる「コンパクトロッド」といわれるもの。これも長さが60㎝に納まれば持ち込みできます。
余談になりますが、釣りと言えば釣り針やルアーは大丈夫なのかと気になる人もいると思います。
針については「U字底部から釣り糸通し穴までの距離が10cm以下」なら持ち込みOKとのこと。
なので、基本的には問題ないと考えて大丈夫そうです。ただし、カジキといった超大物用の釣り針は、上記の規定に引っかかってNGになる可能性があるので注意。
問題になるのはどちらかと言えば、釣り糸を切るカッターやプライヤーの方ですかね・・・。こちらは預け入れか現地調達するようにして下さい。
長さはあるけど持ち込めるもの
- テニスラケット
- バトミントンラケット
これらのラケット類は、意外にも制限なく機内に持ち込めます。
問題があるとすれば、手荷物自体の大きさの制限でしょうか。
「ラケットを入れたら、手荷物が規定サイズを超えちゃった!」みたいなこともよくあるそうです。
この場合は各航空会社によって規定が変わってくるので、利用する会社のホームページなどを確認すればOKです。
今回は、「代表的なスポーツ用品の制限」のみを紹介してます。
ここで記載したもの以外でも、明らかに凶器になりえるものは持ち込みできませんので、そこは各自で判断をお願いします。
もし分からないものがあれば、利用する航空会社に問い合わせてください
先端が尖っているもの
尖っていて危ないものは、基本的に機内に持ち込むことは出来ません。
しかし、「危険ではない」と判断されていないものに関しては、その限りではありません。
という事で、↓に判断に迷いそうなものをピックアップしてみましたので、ぜひご覧ください。
機内に持ち込めないもの
- 長さ6㎝を超える釘
- ダーツの矢(先端が金属のキリ状のもの)
- 金属製のかんざし
- 金串・火箸
以上のものが、機内に持ち込みできない「一部」です。
あくまで「一部」です。尖ってるものは原則的に持ち込みできないので注意してください。
ただ、かんざしのように木製やプラスチック製なら大丈夫な場合もありますし、ダーツの矢のように先端がキリ状でなければ持ち込めるという場合もあります。
正直なところ、ここらへんは検査官の判断に任せる部分も多いので、出来るなら預かり荷物に入れた方が安全かと。
機内に持ち込めるもの
- ペン、鉛筆
- 自己使用のための注射針
- 裁縫針
- 安全ピン
- 傘
以上のものが、機内に持ち込めるものです。
特に危険視されていなかったり、必要性が高いものだったりすれば、多少尖っていても持ち込みは可能なようです。
しかし例外もあるので注意。
例えば「刀の形をしてる傘」みたいなのは、一見して武器に見えてしまう事から持ち込み不可となっています。
また、普通の傘でも先端が鋭利に尖ってたりすると、凶器とみなされ持ち込みできなくなる場合もあります。
僕は「頑丈である」という理由から、タクティカルペンを機内に持ち込んだことがあるのですが・・・今思うとアレ、完全にアウトだよなあ。
運良く(悪く?)、検査官に咎められることはなかったのですが、普通にやめといた方が良いと思います(汗)
今回の記事の内容とは関係ないですが、機内にはボールペンは必ず持ち込みましょう!
なぜならボールペンがないと、配られた出入国カードに記入できないから。
もちろんペンなら何でもいいんですが、万年筆は気圧の関係で漏れる可能性があるらしいので、やめた方が良いみたい。
工具
旅行先で工具を使う場面は想像できないけど、仕事とかで持っていく人もいるかもなので一応書いときます。
けど工具持っていくなら、普通に預け入れた方がいいと思うよ。
持ち込めない工具
- ハンマー
- キリ
- 電動ドライバー
- ドリルの刃
- ノコギリ
条件次第では持ち込める工具
- ドライバー(全体の長さが15㎝以下、かつシャフトの長さ6㎝以下)
- スパナ・レンチ・バール(全体の長さが15㎝以下)
- 木槌(全体の長さが15㎝以下)
- 棒状のヤスリ(全体の長さが15㎝以下)
こんな感じです。ノギスは普通に持ち込めるみたいです。
あとここに書いてない工具でも、持ち込めないものは沢山あるハズ。
例えば定規。こういったのも金属製で長いものになれば、持ち込みできなくなる可能性があります。
その他
他にも「凶器になりえる」と判断されるものはいくらでもあります。
拳もそのひとつ。
特に名だたる格闘家の拳は危険性極まりなく、飛行機に乗るには手錠をかけるか、腕を切り落とすしかありません・・・
・・・すみません。さすがに嘘です。
前置きは置いといて、下記に「凶器」とみなされるものの一例を紹介します。(こっちはホントだよ)
- ワインオープナー
コルクの栓を開けるためのワインオープナーも凶器と判断されます。
ソムリエナイフのような刃が付いてるタイプはもちろんですが、コルクスクリューみたいに螺旋状の針が付いてるのも駄目。
「あんなの凶器になるか!」と僕は思うのですが、ルールはルール。機内に持ち込まないようにしましょう。
↓のワインオープナーはJALの機内サービスで採用されてるもの。スクリューもナイフ部分もない、数少ない「機内に持ち込めるワインオープナー」です。
- 杖、松葉杖
なんとなんと、杖も60㎝を超えると機内持ち込みが出来なくなってしまいます。
怪我人や高齢者にとっては「飛行機に乗るな!」と言われてるようなものかもしれませんが、ご安心ください。
ちゃんと例外はあります。
「体が不自由で、旅客自身が利用するもの」であれば、60㎝を超えても持ち込みできます。
杖を使ってる人のほとんどが、この例外に当てはまると思います。
ですが、普通に健康な人の場合だと没収されることもあるので気を付けてください。
- カメラ用の三脚・一脚
プロのカメラマンや趣味でもガチな人なら、旅行先でも三脚や一脚をもっていく人も多いでしょう。
しかし機内持ち込みする場合、長さが60㎝超えになるとアウトです。
ただし、この長さは畳んだ状態でもOK。
そう考えるとハードルは低いかもしれません。よほどデカいタイプでもない限り大丈夫。
- 60㎝を超える棒状の物全般
先ほどから、「60㎝超えると持ち込みできない!」と何度か言ってますが、基本的に「棒状で60㎝超えたもの」は機内持ち込みできません。
上で紹介したもの以外でも、虫取り網や麺打ち棒なんてのも、この一例として当てはまります。
紙製とか、柔らかいプラスチック製とか・・・そういう明らかに凶器にならないものでない限り、持ち込みはやめた方が無難です。
あ、60㎝以下だったとしても、鉄パイプみたいに硬くて重くて物騒なものは当然NGです。ダメです。
- 花火・クラッカー
使うつもりがなくても、花火やクラッカーのような「火薬を使用している製品」は機内持ち込みできません。そして預け入れることも出来ません。
万が一、火薬に火がついてしまうと、どかーんとね。大変なことになっちゃいますから。
余談ですが、火薬が入ってるものでも預け入れできるものがひとつだけあります。
・・・なんと「弾薬」です。銃刀法のある日本ではあまり関係ない話ですが、なんかもうビックリですよね。
- 護身用の道具
「ハイジャックから身を守るために使うんだ!」って人もいるかどうか分かりませんが、普通に無理です。機内に持ち込めません。
スタンガンとか警棒とか催涙スプレーとかメリケンサックとか・・・そういうの全部駄目!
もしどうしても、ハイジャックやテロの脅威に立ち向かいたいなら、己の拳でも鍛え上げてください。
手荷物のサイズと重さは大丈夫?
ここまで機内に持ち込みできない物について、色々と説明してきました。
これで何が持ち込み不可なのか・・・判断できるかと存じます。
ですが根本的な問題として、全体の荷物のサイズと重さも考慮して荷造りしなくてはいけません。
いくら持ち込みOKでも、それらを全て機内に持ち込みできるわけではないのです・・・。
サイズと重さの制限については、航空会社によって定められています。
各航空会社によって細かく違うので、出航前に利用する便の規定を確認しましょう。
ですが、ある程度は共通化してる部分もあります。
どの航空会社も基本的に、「機内持ち込み手荷物はひとり1個まで」。
そして、それ以外の「身の回り品を1個まで」を持ち込むことが認められています。
そのほかの詳細については、以下に簡単に説明しますね。
サイズ
サイズに関しては、ほとんどの航空会社は「3辺の和が115㎝以内まで」という制限になっています。
会社によって細かい違いはあれど、このサイズ以内であれば特に問題ないです。
ただ、小型の飛行機の場合だと「3辺の和が100㎝以内まで」ということもあります。
空港に到着してからでは遅いので、荷造りする前にぜひチェックしてみてください。
重さ
重さについては、航空会社によって制限の幅が大きいです。
2019年現在だと、JALやANAでは10㎏まで。
ユナイテッド航空のように重量制限を設けていないところもあります。
まあぶっちゃけ言うと、そこまで重さを細かくチェックされることは少ないです。
ただしLCC(格安航空)はその限りでなく、むっちゃ細かく重量をチェックされます。
LCCだと制限は7㎏までの航空会社が多く、制限内容も厳しいです。
重量オーバーしてしまうと、強制的に預け入れ荷物にされて、別料金を払うなんてことになりかねません。
預け入れ荷物なしで旅行する人は、特に気を付けなければいけないです。
パソコンなどの重いもの入れてたら7㎏なんて、あっという間に超えてしまいますから・・・(経験談)
そうなると当然、重さをはかる必要があるのですが、個人的にお勧めしたいのは持ち運べるラゲージスケール。
帰国するときも重さをはかれるので、「お土産を買って荷物が増えてしまった!」なんて時にも安心して計測できます。
あと重さの制限については「身の回り品」も含めての重さと規定されてることがほとんどです。
いわゆる「持ち込み手荷物」だけの重さだけではないので気を付けてください。
身の回り品については次で説明します!
身の回り品
身の回り品とは早い話、貴重品や機内で使用するもののことです。
機内持ち込み手荷物でも、飛行中は座席上の収納スペースに入れておくので、いつでも自由に取り出せるわけではありません。
なので、必要なものは身の回り品として、リュックやハンドバッグに入れて手元に置いておく必要があります。
サイズに関しては座席下におけるくらいの大きさです。
航空会社によってはサイズの制限があったりもしますが、普通のデイパックくらいの大きさぐらいまでなら問題ないかと。
身の回り品は、スマホやパソコンといった電子機器。財布やパスポートのような貴重品を入れることが多いです。
あとはガイドブックとかあれば現地につくまでのプランとか立てられます。出入国カードを書くためのボールペンも忘れずに。
その他、気を付けること
ここまで色々と機内持ち込みの制限について書いてきましたが、最後に身もふたもないことを言います。
荷物が機内持ち込みできるかどうか決めるのは、空港にいる検査官の判断で決まります!
もちろん、ナイフみたいに明らかにヤバいのは、どの検査官でも100%アウトです。
ですが判断に困るようなものも世の中にたくさんあるのも事実。
例えばフォーク。これは使い捨てのプラスチック製なら問題ないでしょう。
ですが金属製になったら?金属製でも先が尖っていなかったら?
・・・こういう細かいところは、検査官によって判断が分かれることもあります。
そして、一度判断されたものは絶対です。
「以前は大丈夫だったのにー!」と抗議しても、持ち込み可能になる事は絶対にありません。潔くあきらめましょう。
つまり何が言いたいのかというと・・・
「少しでも機内に持ち込めるか判断に困るものがあれば、預け入れる or 持ってかない ようにしようぜ!」ってことです。
あと、万が一に備えて「高価なものは、なるべく持って行かない」というのも大事。
まとめ
というわけで、まとめ記事のまとめです。
しかし、100ml以下の容器に入れて20cm×20cm以内の透明ジッパー袋に入れれば持ち込めます。
また、ゼリーや缶詰、ヘアワックスといった半固形状のものも液体に分類される可能性があります。
ただし液体類に分類されます。容量100mlを超えると持ち込みできませんので注意してください。
モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池は「100Wh以下」であれば、予備電池として制限なく持ち込めます。ただし航空会社によっては持ち込める数の制限があるところもあります。
充電式の場合は、電池を外して機内に持ち込みすれば大丈夫です。
ガス式の場合は細かいルールがあるので「ヘアアイロン」の項目で確認してください。
ただし1人1個まで。身に着けた状態で搭乗してください。
ライターは普通のガス式であれば問題ありませんが、火が強いタイプや吸収剤がないオイルライターなどは持ち込めません。
またライターやマッチは、自国からの輸送が禁じられてる国や、機内持ち込み不可の航空会社もあります。
合わせて気を付けてください。
また現在、タイ・シンガポール・台湾・香港では電子タバコが所持できないので、渡航先が該当する場合は持ち込みできません。
同じように、工具やスポーツ用品の一部も凶器と判断される場合があります。
ただし例外として、T字型カミソリや爪切りなど危険性の低いものは持ち込みできるものもあります。
こちらのサイトに詳しい一覧があるので確認してください。
利用する航空会社のホームページなどで確認してください。
ちなみに、この記事の文字数は15787字でした。
全部読むのは大変だと思うので、必要なとこだけ読んでね。