タイ・バンコクの近郊、サムットスクラーム県にある町「メークロン」。
ここには世にも奇妙な市場があるのをご存じでしょうか・・・?
まずはこちらの写真をご覧ください。一見は東南アジアでよく見かけるような市場ですよね。
でも、よく見ると下に線路が・・・
突然店を畳み始めたる市場の人たち。いつのまにか増えてく旅行者。
来るぞ・・・
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
キターーーーーー!!!
そう、市場の上を電車が走るんです!
このときは月曜の午前11時。むっちゃ旅行者でごった返してました。
そして電車がやばいくらい近い!
黄色い線までお下がりくださいとか、そんなレベルじゃない!
ちょっと手を伸ばせば電車に触れるよ!絶対にやっちゃダメだけど!
もちろん徐行していますが、間違って荷物とか引っかけてしまったら悲惨です。
車窓から手を振ってくれる人も。
すごく「旅してるぞ」って感覚に浸れます。
・・・何故そんなところにココナッツが(汗)
メークロン市場とは何なのか?
線路脇で開かれてるメークロン市場は、別名「タラート・ロムフッブ」と呼ばれています。
タイ語で「傘をたたむ市場」という意味だそう。
その名の通り、電車が来るたびに店のテントを畳んで商売しているのです。
そして電車が通過したら、再びテントを広げて店を開けるというスタイル。
こんなの、日本でやろうものなら一発でアウトになりそう。
根性あるというか何というか、・・・・タイ人っょぃ。
しかし、なんで商売しにくそうな線路上で市場なんてやってるんだろうか?
普通に考えてさ、他の場所で市場を開いた方が効率的じゃない?
もちろん理由があります。
もともとは、ここの鉄道は民間のものだったのですが、第二次世界大戦後を機に国営になりました。
国の私有地になったことで、貧困層の人が勝手に住み始め、鉄道上で商売をするように。
これがいつの間にか大きくなって、メークロン市場になったとされています。
現在でこそ、すぐ南を歩いた先に「Municipal Food Market」という普通の市場ができました。
市場にとっての役割はそちらにとって代わってきていますが、今なおメークロン市場は多くの地元客や観光客で賑わっています。
↑どの店もテントを張っているので、昼間でも結構暗いことも。
危険な場所ではありませんが、なんとなく闇市的な雰囲気を味わえます。
電車が通るのは1日8回!時間の確認を忘れずに
メークロン市場は1日に8回電車が通ります。
すぐ近くのメークロン駅が終点なので、4往復分です。
時間については以下の表を参照にしてください。
メークロン駅 発 | メークロン駅 着 |
6:20 | 8:30 |
9:00 | 11:00 |
11:30 | 14:30 |
15:30 | 17:40 |
僕は平日月曜の11:00着の電車を見ました。
午前中だし平日だしそんなに人がいないと思っていたのですが、ところがどっこい。
観光客だらけでした・・・。
冒頭にも同じ写真を貼ってますが、この人の多さ。
写真を撮るのにも一苦労です。
後々調べたところ、メークロン駅に近いところだと混んでて、市場を進むと比較的混雑してないとの情報も。
僕は割と駅の踏切に近い場所にいたので、ちょっと失敗でした。
あと、メークロン駅に到着するか発車するかでも変わってくるのだろうか。
そこらへんは調べても分からなかったので、知っている人がいれば教えてくれると嬉しいです。
市場で売られているもの
ここで市場で売られているものについて紹介しましょう。
観光客だけでなく現地のタイ人も来る場所なので、生鮮食品も多い!
バンコクではなかなか見られないようなものもあり、いい意味で田舎らしいところがあります。
百聞は一見に如かず・・・ということで、写真とかバンバン貼っていきたいと思います。
メークロンは漁で栄えた街なので、海鮮系の種類は豊富!
日本では見られないような魚ばかりです。
上の写真の右下の魚はマナガツオかな?左上はクエ?あとは分からん。
実際買って調理するのは難しいかもしれませんが、見ていて面白いものも多く、貴重な体験が出来るのは間違いありません。
ナマズ。水なしぎゅうぎゅう詰めの環境で死なないって生命力強すぎない?
魚の干物も多い。ホテルにオーブンがあれば、焼いて食べたかった・・・!
メークロン名物「プラートゥー」
もちろん魚だけでなく、肉もあります。
台にこれでもかと並べられた感じは、いかにも「市場」っぽいですよね。
常温で置きっぱなしなので、衛生面はアレかもですが・・・。
カエル!?カエルじゃないか!?
焼いてあるようにも見えるけど、そのまま食べれるのかこれ!?
果物も。バンコクでも買えるけど、値段的にはこっちの方が安い。
バナナの花や葉っぱなんてものも売ってる。
市場を出た先のカフェでトムヤムクン。むちゃうま。
メークロンに来たからには海鮮系のものを食べなきゃですね。
一緒にマンゴースムージー。
タイは年中暑いです。優雅にスムージーを飲みながら、カフェで電車を待つことが出来ます。
メークロン市場近くのアムパワー水上マーケットもオススメ
タイと言えば水上マーケット!
なんとメークロン市場から割と近い場所に「アムパワー水上マーケット」という場所があります。
せっかく郊外まで来たのなら、ぜひ一緒に行きたい場所です。
アムパワー水上マーケットについての記事も書いたのでよろしければ。
ただ、金土日の15:00~21:00しかやっていないので、時間帯には注意!
アムパワー水上マーケットへの行き方ですが、ソンテオという乗り物に乗っていくことが出来ます。
↑ソンテオ
ソンテオは、バンコク行きのミニバスも出ている「Mae Klong Transport Station」から出ています。
もちろんタクシーでもいいですが、バンコクほど使い勝手は良くありません。
値段を交渉する場合もあるみたいなので、足元を見られないよう注意してください・・・。
まとめ
ということで、メークロン市場についてでした。
市場としての魅力はもちろんですが、電車が来たときの様子は圧巻です。
ここまでスリリングな体験ができる市場は他にありません。
もしかしたら、世界で一番危険な市場(物理)かも。
タイに来たからには行くべき場所なのは間違いありません。
くれぐれも撮影に夢中で電車に轢かれないように・・・・・・。