鹿児島県の名産品と言えば、やはり芋焼酎だろう。
居酒屋に行けば鹿児島の焼酎は必ずと言っていいほど置いてあるし、人気の銘柄はいくつもある。
鹿児島では有名な酒造がいくつもある。
「本坊酒造」もそのうちのひとつだ。
「桜島」などの芋焼酎は高評価を受けており、焼酎愛好家からの支持も高い。
千円以下で買えるものから、一万円以上の超高級焼酎も製造しており、そのレパートリーの幅はかなり広くもある。
焼酎以外にもワインやウイスキーといった洋酒にも力を入れており、酒造会社として多種多様な成長を遂げてきた。
焼酎をはじめとした酒類というジャンルで、消費者に絶大な信頼を受けている本坊酒造。
しかし一方で、この会社には裏の顔があったのだ。
それがこの「薩摩の覇王RAAA」である。
Contents
薩摩の覇王RAAAとは
文字通り、かつて薩摩と呼ばれた鹿児島の地に「覇王」として君臨してる暴君である。
その正体は芋焼酎に、最も辛い唐辛子の一つである「ハバネロ」を加えた激辛焼酎スピリッツ。
その圧倒的な辛さを武器に、日本征服を企んでいるらしい。
アルコール分も34%と高く、酒的な意味でもカプサイシン的な意味でも激辛という狂気。
きっと本坊酒造のマッドサイエンティストによって生み出されたのだろう。
巷には「激辛!」とパッケージに書かれているものの、食べてみると実はそんなに辛くないなんて商品も多い。
しかし、この「薩摩の覇王RAAA」に関してはそんなことは一切ない。
マジで激辛なのだ。
恐らく、多くの人は一口すら飲めないだろう。
少し舐めただけでも、悶絶するほど辛い。ほんと辛い。
一体どうして焼酎をここまで辛くしたんだと思わないでもない。
以前、飲み会の席に「薩摩の覇王RAAA」を持参してきた事があるのだが、誰もが少し舐めただけで飲むのをやめてしまった。
間違えて一口分をいっきに飲んでしまった後輩は、あまりの辛さに悶え苦しみ、2リットルのお茶のペットボトルを空にしてしまったほどだ。
・・・あのときは正直すまなかったと思ってる。
辛いだけじゃない!品質も最高レベル!
「薩摩の覇王RAAA」は本坊酒造が手掛けてるだけあって、品質もこだわり抜いている。
なんと原料の全てが国産なのだ。
まず焼酎の主原料であるサツマイモは、南薩摩産のものを使用している。
芋焼酎メーカーのお膝元であり、その品質の高さは折り紙つきだ。
そして辛さの元であるハバネロも、輸入ものでなく南九州の契約農家から入手するというこだわりっぷり。
そしてその焼酎とハバネロを1ヶ月もの長い期間漬け込むことで、商品として完成するのだ。
地味に生産から加工までの工程を、全て南九州の地で完結させてるのも凄い。
しかし大きな問題が一つある。
辛すぎて、まともに味わうことのできる人間が極々限られている事だ。
公式サイトのこだわりも凄い
「薩摩の覇王RAAA」には何気に個別の公式サイトがある。
なお本坊酒造の主力商品である「桜島」にすら特設サイトはなく、他の商品も自分が確認した限り個別のホームページはない。
なんでこの酒だけ、やたら宣伝に力が入ってるんですかねぇ・・・。
このサイトでは、先ほど説明した商品やこだわりについての紹介はもちろん、他にも様々なコンテンツが存在する。
炎のカクテル(オリジナルカクテルレシピ)
正直どう使えばいいか分からない、覇王様のカクテルレシピが紹介されてる。
普通に美味しそうと思うものから、明らかにヤバイものまでレシピの幅も広い。
我が家の覇王様は、購入から1年半以上たっているのにもかかわらず、まだ半分以上残っている。
しかし、このカクテルレシピを活用したら、より消費が進むかもしれないしそうじゃないかもしれない。
激辛本性診断
覇王様に本性を診断してもらうコンテンツ。
名前を入力するだけで診断できるので、超お手軽。
さっそく私も診断してもらった。
・・・色々と考えさせられる診断結果ですね。
スペーストラベRAAA
いわゆるFlashゲーム。
こういう企業サイトで、おまけゲームがあるってのは色々と懐かしい感じがする。
内容は「薩摩の覇王RAAA」を燃料としたロケット「RAAA-1」を操作して太陽系を脱出するというもの。
なぜ太陽系を脱出する必要があるのかは全く分からないが、やたら壮大な世界観である。
ルールはとても簡単。
隕石(障害物)をよけ、RAAA(燃料)を補給しながらゴールを目指すというもの。
つまりはシューテイング要素を抜いてシンプルにした「ゼビウス」や「ツインビー」のような感じだ。
しかし、こちらとてゲーマーの端くれ。
こんなおまけゲームなど、簡単にクリアしてくれるわ!
いくぜぇぇぇぇえッ!
な、高速な隕石・・・だと!?
クソッ、こいつら突然現れてオレを襲ってくるッ!
次はど・・・どこから・・・い・・・いつ「襲って」くるんだ!? オレは! オレはッ!
オレのそばに近寄るなーーーーーーーーーーッ!
爆☆発
・・・難易度たっけぇなこれ!
中盤過ぎると隕石の量やばいし、高スピードの隕石こわい・・・
でも思ってたより楽しかった。
暇つぶしにはいいかも。
ちなみにリザルト画面。
再挑戦が可能だ。
終わりのないのが「終わり」。それが(ry
・・・ところでだが、これら「本性診断」と「スペーストラベRAAA」だが、原因は分からないがグーグルクロームだと作動しなかった。
IEだとうまくいったので、動かない場合はブラウザを変えてみるといいかもしれない。
料理にも使えるよ
この「薩摩の覇王RAAA」だが、何かに似てるなーと思ってたらこれだった。
それがこの「コーレーグース」
沖縄に行ったことのある人なら見たことあるんじゃないかと思う。
泡盛に島とうがらしを漬け込んだもので、覇王様と製法がほとんど同じである。
コーレーグースは沖縄では調味料として一般的に使われており、沖縄そばやチャンプルーといった料理に使われる。
なので覇王様でも同じように使えるのでは?
ということで、試しにうどんのつゆに少し入れてみたところ、とても美味しく頂けました。
もしかしたらこれが正しい使い方なのではないかとも思えてきたが、あくまでも「薩摩の覇王RAAA」は調味料ではなく酒なのだ。
そこを間違えてはいけない。
最後に
ということで、激辛なお酒の話でした。
初めて僕が覇王様を飲んだのは、鹿児島にある本坊酒造の工場見学に行ったときです。
工場見学の最後に売店があって、そこのスタッフから色々オススメされたのですが・・・・
スタッフ「変わったお酒があるので飲みます?」
わたし「飲むぜ」
スタッフ「ではどうぞ。・・・辛いのでお気をつけて」
わたし「ゴクリ。え?」
・・・そして口内大炎上。
あれはとても悪魔的な体験でしたね(トラウマ)。
なんやかんやで、そこの売店から覇王様を買っちゃったんですが。
・・・やられたから、誰かにやり返したかったとかそんな理由じゃないからね?
といっても結局、定期的に誰かに飲ませたりしても、大して減らないんですよねぇ・・・。
たいていの人が、少し舐めただけでもういいやってなるんで。
つーか容量500mlは正直どうかしてると思う。使いきれるわけがねぇ・・・。
もとは焼酎とはいえ、開封から時間経つとどんどん風味が抜けてしまうのも問題っちゃ問題。
つまり結局何が言いたいかっていうと。ミニサイズの覇王様もをさ売って欲しいということ!
本坊酒造さん、作ってくれませんかねぇ・・・?(チラッ)