そんな淹れ方で大丈夫か? 簡単すぎるハンドドリップの方法
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コーヒーの粉を全体的にお湯で湿らせて、真ん中に細く注いで、必要量になったら抽出終わり。
一行で説明できるそんな淹れ方。

 

突然ですが、ハンドドリップと聞いて、どんな印象を持ちますか?

 

「興味はあるけど難しそう」
「必要な器具が多くてハードルが高いそう」

 

そう思ってる人も少なくないのではないかなと思います。

 

しかし、身近にあるものでテキトーに淹れても、それなりの「美味しいコーヒー」は簡単に出来ちゃうのです。実は。

必要な物はコーヒードリッパーとペーパーフィルターくらいです。

もちろん100均のもので問題ありません。

 

細口ポットはいらないのかって?

お金に余裕があるなら買ってもいいと思います。

味は安定しやすくなりますが、格段にコーヒーが美味しくなる事はないです。

 

コーヒーサーバーは?

大量のコーヒーを淹れるとかじゃなきゃ、他で代用しても問題ありません。

 

百聞は一見にしかず・・・ということで、さっそく作り方を見てみましょう。

 

作り方

 

・用意するもの

コーヒードリッパー、ペーパーフィルター、カップ、注ぎ口のある耐熱容器(計量カップや急須など)、計量スプーン

 

・材料

コーヒー粉、お湯

 


 

カップの上にドリッパーを置く。
ドリッパーにペーパーフィルターをセットする。

 

コーヒー粉を入れる。ドリッパーを買った時についてる計量スプーンで一杯くらい。なければ大匙山盛り一杯でOK。
マグカップとか容量大きいのは、1.5杯ぐらいがいいかも。

 

注ぎ口がある容器にお湯を入れて、コーヒーの粉を全体的に湿らす。
そのままドリッパーの中心にお湯を細ーく注ぐ。

 

そのまま位置を動かさず、真ん中で細く注ぎ続ける。
カップ一杯分までコーヒーが落ちたら終わり。

お湯を注ぎ始めて完成まで、だいたい3分くらいが目安。

 


いかがでしたか?

すごく簡単でしょ?

 

まあ普段ハンドドリップをしてる人から見れば

 

「いやいや、蒸らしがないとかアカンだろ!」

 

とか

 

「一点に集中して注ぐとか馬鹿なの?」

 

とか色々なことツッコまれそうですが・・・。

 

確かに抽出効率を高めるには、蒸らしや円を書きながらお湯を注ぐといったことが必要だと言われています。
ですが「美味しいコーヒー」を淹れるために必ず必要なことではありません。

そもそも市販のコーヒーマシンとか、ほとんどが蒸らし機能なんてありませんしね。必須ではなく、あれば良い程度のもの。

 

それと、円を描きながら注ぐというのは、初心者だとお湯の太さがバラバラになりやすく、かなり難しいです。

それなら一点に集中して注いだ方がバランス良く注ぐことが出来るので、下手に淹れるよりも美味しいコーヒーになります。

 

 

ただ一つ欠点があるとすれば、コーヒー成分の抽出効率が若干落ちることぐらいでしょうか。

なので、コーヒー粉を普段より気持ち多めに入れる方が、より好みの濃さで淹れることが出来るかと。

 

 

なぜ適当でも美味しくできるのか。

 

一言で説明するなら、「コーヒーの味の良さは抽出前に決まっている」からです。

コーヒーを淹れるという作業は、味の決定要因としては本当に微弱なのです。

 

というわけで、コーヒーの味は どのようにして決まるのか見てみましょう。

 

まず、コーヒー豆はコーヒーノキと呼ばれる木から収穫されます。
そして、そこから一杯の液体のコーヒーが出来るまで、大きく分けて3つの工程があります。

 

・生産
焙煎前のコーヒー生豆自体の質。
これはコーヒーノキの生育や生豆の精製処理などによります。

 

・焙煎
コーヒー生豆の焙煎。火を通すことです。
これによりコーヒー特有の香り高い味になります。

 

・抽出
コーヒーを淹れること。
自家焙煎しない限りは、私たち消費者はここの段階でのみ味が左右します。

 

簡単にですが、これら3つの工程により一杯のコーヒーの味が決定します。

 

しかしこの3つ工程の中で
「抽出」だけは、美味しさの成分自体の変化はありません。

 

抽出という作業は、言ってみれば「焙煎したコーヒー豆の成分をお湯に溶かす事」です。
そのため料理などとは違い、淹れる段階で成分が科学的に美味しいものに変化することはありえません。

 

つまり、美味しい成分をお湯に溶かすことが出来れば、コーヒーのポテンシャルの大部分を引き出す事が出来るのです

 

もちろん雑にコーヒーを淹れても大丈夫と言うつもりはありません。
雑味が出るような淹れ方をすれば、当然不味いコーヒーが出来上がります。

 

しかし、最低限のセオリーを守れば、美味しいコーヒーを淹れるのはそんなに難しくない。むしろ簡単なのです。

 

最後に・・・

 

ここ最近のサードウェーブコーヒー等の影響もあって、ハンドドリップというものがより身近に感じられるようになりました。

 

それ自体はとても嬉しいことではあります。
しかし、ハンドドリップの方法については、本やネットを見ても個人的に難しいものが多い印象でした。

 

例えばお湯の温度は何度にするとか、お湯を何秒かけて何グラム注ぐとか・・・。
初めての人が普通にドリップコーヒーをやってみたい!というのには、あまりにも複雑すぎるのが多い多い。

 

これが例えば喫茶店などであれば、毎回安定した味を求められるので、このような複雑なレシピも必要でしょう。
ですが家で飲むのであれば、多少味にバラツキがあっても、美味しければそれでいいんです。

 

本格的にハンドドリップをやるのは後回しにして。
とりあえず、まずはやってみる。難しいことは何もないです。

 

軽めに仕上がればアメリカンコーヒーとして味わえばいいし、濃すぎたらお湯で薄めるなんてやり方もあります。
そんな「ゆるい楽しみ方」も全然アリではないでしょうか。

 

 

ということで「誰でもできる簡単なハンドドリップの方法」でした。

 

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